19世紀のドイツの作曲家ヨハネス・ブラームスにちなんで、1994年に設立された国際音楽コンクール。ブラームスが避暑地として利用し、滞在中に数々の名曲を書いたオーストリア南部のペルチャッハで毎年開催される。ヨーロッパでも有数の権威あるコンクールとされ、若手音楽家の登竜門としても名高い。コンクールはピアノ、バイオリン、ビオラ、チェロ、声楽、室内楽の6部門。審査員が各演奏の後に評価を公表する透明性の高い審査方法を採用している。2010年の第17回でピアノ部門の1位となった結城奈央や、チェロ部門の1位となった伊藤悠貴、第18回ビオラ部門1位の大野若菜、第19回ピアノ部門1位の佐藤麻理など、日本人演奏家の優勝、入賞も数多い。14年の第21回では、チェロ部門で上野通明が1位となった。