ノーベル賞6部門の一つで、文学の分野で功績があった人を顕彰する賞。2013年10月10日、選考元のスウェーデン・アカデミーは同年の賞を、カナダの女性作家アリス・マンローに贈ると発表した。授賞理由を「現代短編小説の達人」としている。同氏は1931年7月10日、カナダのオンタリオ州生まれ。奨学金を得て西オンタリオ大学へ進学し、在学中に創作を始めた。51年に結婚し、大学を中退。夫とともに書店経営をしながら短編作品を発表した。68年に初の単行本である短編集「しあわせな亡霊の踊り」でカナダ総督文学賞を受賞し、国内だけではなく、北米の文壇からも注目された。その後、離婚、再婚を経ながら短編作品を発表し続け、短編の名手として知られるようになった。78年に「自分を誰だと思って?」で2度目のカナダ総督文学賞を受賞。86年にも「愛の行進」で同賞を受賞しているほか、全米批評家協会賞、O・ヘンリー賞なども受賞している。他の著書に「イラクサ」「林檎の木の下で」など。授賞式は2013年12月10日にストックホルムで開かれ、賞金800万スウェーデン・クローナ(約1億2000万円)が贈られる。