ウツミ・ケンジ。声優。
1937年8月26日、福岡県北九州市生まれ。本名、内海健司。高校在学中にNHK小倉放送局の専属劇団で声優として活動を始め、KBCラジオの専属声優を経て上京。63年にテレビアニメ「狼少年ケン」でアニメ声優としてデビューした。その後、「魔法使いサリー」のパパ大王、「ガンバの冒険」のヨイショ、「北斗の拳」のラオウ、「Dr. スランプ アラレちゃん」の則巻千兵衛など、数多くのアニメで人気キャラクターの声を担当し、太く張りのある低音の声を生かした演技で人気を博す。また、外国映画でスティーブ・マックイーンやジャック・ニコルソンなどの吹き替えを担当し、テレビ番組のナレーターとしても活動するなど、アニメ以外の分野でも活躍した。84年6月には声優事務所の賢プロダクション(本社・東京都渋谷区)を設立し、後進の育成にも尽力した。妻は、「サザエさん」のワカメ役や「ドラえもん」の源静香役で知られる声優の野村道子。2013年6月13日、がん性腹膜炎により死去。75歳。