スズキ・コウジ。小説家。
1957年5月13日、静岡県生まれ。本名は鈴木晃司。慶應義塾大学文学部卒業後、演劇のシナリオ執筆や演出などを手がける。90年にファンタジー小説「楽園」(新潮社刊)で作家デビューし、同作は第2回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞した。91年に出版されたホラー小説「リング」(角川書店刊)と、それに続く「らせん」「ループ」「バースデイ」(いずれも角川書店刊)のシリーズは計800万部のベストセラーになり、「リング」「らせん」は映画化もされて人気を博した。また、「らせん」は95年の第17回吉川英治文学新人賞を受賞した。2002年には「リング」をリメークしたハリウッド映画「ザ・リング」も公開された。08年12月には、フリーライターの女性が一家失踪事件の謎を追うサスペンスホラー「エッジ」(角川書店刊)を出版。同作は13年7月に、ホラーや心理サスペンスの作品を対象とするアメリカの文学賞、シャーリー・ジャクスン賞長編部門を受賞して話題になった。