ウラディミール・バレンティン。プロ野球選手。
1984年7月2日、オランダ領アンティル諸島キュラソー島生まれ。幼少時からの愛称は「ココ」。12歳のときに地元のリトルリーグで野球を始め、2000年にメジャーリーグのシアトル・マリナーズに入団する。07年に同チームでメジャーデビューし、チームメイトとしてイチローともプレーした。その後、09年にシンシナティ・レッズに移籍し、同チーム傘下の3Aルイビルを経て、10年オフに東京ヤクルトスワローズに入団。メジャーでの通算成績は170試合出場、15本塁打。日本での1年目となる11年シーズンは、規定打席数に到達した打者の中で最低の打率2割2分8厘ながら31本塁打を記録し、セリーグ本塁打王に。翌12年シーズンもけがの影響で38試合を欠場したが、前年と同じ31本塁打で2年連続本塁打王に輝く。13年3月の第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では、オランダ代表のベスト4進出に貢献した。同大会での負傷により、13年シーズンは開幕から12試合を欠場したものの、復帰後は驚異的なペースで本塁打を量産し、8月には月間最多記録となる18本塁打を記録。そして、9月15日の阪神戦第1打席でシーズン56号を放ち、1964年の王貞治、2001年のタフィ・ローズ、02年のアレックス・カブレラが持つシーズン最多本塁打55本の日本記録を塗り替えた。