アマノ・ユウキチ。コラムニスト、評論家、編集者。
1933年4月27日、東京市(現・東京都)生まれ。47年に父の出身地である愛媛県松山市に移住し、県立松山南高校を卒業するまで、同市で過ごした。52年、明治学院大学に入学するため上京。病気で大学を中退し、松山に戻ったが、58年に再び上京し、創元社などの出版社勤務を経て、61年から7年間、博報堂でPR誌の編集に携わる。70年に独立してマドラ出版を設立。79年5月に同社から雑誌「広告批評」を創刊し、編集長を務める。広告を通して日本の社会や文化を捉える独自の編集方針で注目を集め、幅広い読者層を獲得したが、30周年を迎えた2009年に休刊した。また、新聞や雑誌などのコラムやテレビのコメンテーターとしても活躍し、ユーモアのある辛口批評で親しまれた。02年に松山市立子規記念博物館館長となり、07年から名誉館長に就任した。著書に「広告の本」(筑摩書房刊)、「テレビは嘘が嫌い」(ティービーエス・ブリタニカ刊)など多数がある。13年10月20日、間質性肺炎のため死去。80歳。