ウツイ・ケン。俳優。
1931年10月24日、東京都生まれ。52年に、早稲田大学文学部在学中に俳優座養成所へ入所。翌年、映画「思春の泉」で主演デビューを果たした。54年に新東宝に入社。映画「青春物語」(55年)での主演や、特撮映画「スーパージャイアンツ」シリーズ(57~59年)で、全身白タイツのスーパーヒーローを演じるなど、若手新進スターとして活躍する。その後、テレビドラマにも進出。65年から主演したTBS系の「ザ・ガードマン」が大ヒット作となる。以後、TBS系の山口百恵主演の「赤い迷路」(74年)や「赤い疑惑」(75年)などの「赤いシリーズ」に出演し、誠実で優しい理想の父親を演じた。2002年から、日本テレビ系で放映された「ごくせん」シリーズでは、主人公の祖父、任侠集団・大江戸一家の組長を演じ、若い層にも人気を博した。06年には、TBS系の人気ドラマ「渡る世間は鬼ばかり」で病気のため降板した藤岡琢也の代役として、料理店おかくらの主人、岡倉大吉役を好演した。14年3月14日、慢性呼吸不全のため死去。82歳。