シュウ・トミトク。中華料理人。
1943年3月11日、横浜市生まれ。中国広東省出身の両親を持つ在日中国人2世。横浜中華街で料理人をしていた父親の姿を見て育ち、高校卒業後18歳で料理の道に進む。都内の中華料理店やホテルで修業を積み、91年に、東京・赤坂の「璃宮」の総料理長に就任。翌年、テレビプロデューサーのテリー伊藤に起用され、テレビ東京系のバラエティー番組「浅草橋ヤング洋品店」に出演。軽妙な会話で一躍、人気者になった。93年に、独立して「広東名菜 富徳」(東京都港区)のオーナーシェフとなる。同年、料理人同士が料理で対決するフジテレビ系の「料理の鉄人」に出演。「炎の料理人」と呼ばれるようになった。94年、半生が漫画雑誌「スーパージャンプ」(集英社刊)で「炎の料理人 周富徳」として漫画化され、翌年にはドラマ化された。NHK「きょうの料理」などの講師としても活躍。「気軽に家庭で作れる中華料理」(ブックマン社刊)など、多くの著書がある。2014年4月8日、誤嚥(ごえん)性肺炎のため死去。71歳。