クロカワ・ヒロユキ。作家。
1949年3月4日、愛媛県生まれ。京都市立芸術大学彫刻科卒業後、スーパーでの勤務を経て、大阪の府立高校で美術教師を務めながら執筆活動を始める。83年に、高校の夏休みを利用して執筆した「二度のお別れ」が第1回サントリーミステリー大賞の佳作に入選。翌年、同作で作家デビューし、86年に、「キャッツアイころがった」で第4回サントリーミステリー大賞を受賞した。96年に、「カウント・プラン」で、第49回日本推理作家協会賞(短編および連作短編集部門)を受賞。2014年7月17日、建設コンサルタントとヤクザの二人がコンビを組んで活躍する「疫病神シリーズ」の第5作、「破門」で、第151回直木賞を受賞した。同賞の候補となるのは、本作で6回目だった。同シリーズのほか、「文福茶釜」「悪果」などの作品がある。主に大阪を舞台に、軽妙な大阪弁を巧みに盛り込んだハードボイルド小説に定評がある。