ヤマグチ・ヨウコ。作家、作詞家、クラブ経営者。
1937年5月10日、愛知県生まれ。京都女子高校中退後、喫茶店やバーの経営に携わる。17歳のときに東映第4期ニューフェースに合格して女優デビューするが、その後、女優業を断念し、19歳だった56年、東京の銀座に高級クラブ「姫」を開業。「銀座最年少ママ」と話題になる。また、同店は、俳優や作家、スポーツ選手などが通う店として知られるようになった。クラブ経営のかたわら、60年代後半から作詞活動も始め、71年に五木ひろしに歌詞を提供した「よこはま・たそがれ」は大ヒット曲となった。作詞家としての代表作はほかに、「夜空」「千曲川」(ともに五木ひろし)、「うそ」(中条きよし)、「ブランデーグラス」(石原裕次郎)などがある。また、80年には小説「情人(アマン)」で作家としても活動を開始し、小説やエッセーを多数発表。84年には小説「プライベート・ライブ」で吉川英治文学新人賞を、85年には「演歌の虫」「老梅」で第93回直木賞を受賞した。2014年9月6日、呼吸不全のため死去。77歳。