オーネット・コールマン。ジャズ奏者、作曲家。
1930年3月19日、アメリカのテキサス州生まれ。独学でアルトサックスを学び、生地のフォートワースで演奏活動を始める。58年にアルバム「サムシング・エルス」でデビュー。伝統的な演奏スタイルで、コード進行とメロディーを重視するビバップにこだわらず、即興演奏の可能性を追求した、より自由な表現形式である「フリージャズ」を提唱。59年に発表したアルバム「ジャズ来るべきもの(The Shape of Jazz to Come)」は、ジャズ界に衝撃を与え、フリージャズ時代の先駆的な作品となった。その後、61年にアルバム「フリージャズ」、65年に「ゴールデン・サークル」を発表し、サックス奏者のジョン・コルトレーンらとともに、60年代のジャズ界をけん引した。70年代以降は、ジャズに民族音楽やロックを取り入れたり、ハーモロディクスという独自の音楽理論を提唱したりするなど、精力的な試みを続けた。2001年、第13回高松宮殿下記念世界文化賞(音楽部門)を受賞。07年には、第49回グラミー賞功労賞、ピュリツァー賞(音楽部門)を受賞した。15年6月11日、心不全のため死去。85歳。