イワクマ・ヒサシ。プロ野球選手。
1981年4月12日、東京都生まれ。右投げ右打ちの投手。99年にドラフト5位で指名され、東京の私立堀越高校から近鉄バファローズ（現オリックス・バファローズ）に入団する。2001年5月の日本ハム戦でプロ初登板、初勝利。02年には先発ローテーションの一角に定着し、8勝7敗。04年は15勝2敗の好成績を上げて、最多勝と最優秀投手のタイトルを獲得し、ベストナインにも選出される。同年オフに近鉄とオリックスが合併し、分配ドラフトでオリックスに分配されるが、その後、東北楽天ゴールデンイーグルスに金銭トレードで移籍。05～07年は故障の影響などで不振に陥ったが、08年に21勝を上げて沢村賞などに輝く。09年、ワールドベースボールクラシック（WBC）日本代表に選ばれ優勝に貢献。11年11月に海外FA権を行使してアメリカ大リーグ入りを希望し、翌年シアトル・マリナーズに移籍した。その後、優れた制球力を武器として、12年に9勝5敗、13年に14勝6敗、14年に15勝9敗と安定した成績を残す。15年シーズンの前半戦はけがに苦しんだものの、同年8月12日のオリオールズ戦で無安打無得点（ノーヒットノーラン）を達成。大リーグの日本人投手としては1996年と2001年に達成した野茂英雄以来2人目の快挙となった。15年9月2日時点での日米通算成績は151勝92敗。