アオヤマ・ブンペイ。作家。
1948年12月3日、神奈川県生まれ。早稲田大学第一政治経済学部卒業後、経済関係の出版社に18年間勤務し、92年にフリーライターとなる。同年、影山雄作名義で執筆した「俺たちの水晶宮」で、第18回中央公論新人賞を受賞。その後、10年ほど執筆活動を続けたが、行き詰まりを感じて活動を停止する。2011年に執筆を再開し、同年、初の時代小説である「白樫の樹の下で」により、第18回松本清張賞を受賞。同作を収録した「白樫の樹の下で」(文藝春秋)で作家デビューする。14年、「鬼はもとより」(徳間書店)で第17回大藪春彦賞を受賞、同作は第152回直木賞候補にもなった。江戸時代後期を舞台に、懸命に生きる庶民の姿を描く時代小説で人気を集めている。16年1月19日、「つまをめとらば」(15年、文藝春秋)で、第154回直木賞を受賞。67歳での受賞は、史上2番目の高齢受賞となる。その他の主な作品に、「かけおちる」(12年、文藝春秋)、「流水浮木-最後の太刀」(13年、新潮社)、「約定」(14年、新潮社)などがある。