クロキ・ハル。女優。
1990年3月14日、大阪府生まれ。2010年、大学在学中に劇作家で演出家の野田秀樹が主宰する「NODA・MAP(野田地図)」の公演、「ザ・キャラクター」で舞台デビュー。同年、同劇団の「表に出ろいっ!」でオーディションに合格し、中村勘三郎、野田秀樹との3人芝居に出演した。翌年、長塚圭史の主宰する「阿佐ヶ谷スパイダース」の「荒野に立つ」、蜷川幸雄演出の「あゝ、荒野」に参加。「東京オアシス」で映画デビューも果たした。12年10月から放送されたNHK朝の連続テレビ小説「純と愛」で、ヒロインの同僚役を演じ、知名度を上げた。以後、13年には「リーガルハイ」(フジテレビ系)などのドラマや、「舟を編む」「草原の椅子」「シャニダールの花」などの映画に相次いで出演。14年には、これまでの演技が認められ、ブルーリボン賞新人賞を受賞した。同年2月16日、第64回ベルリン国際映画祭では、山田洋次監督の「小さいおうち」で銀熊賞(最優秀女優賞)を受賞。1964年の左幸子、75年の田中絹代、2010年の寺島しのぶに次ぐ、日本の女優としては4人目の栄誉に輝いた。