シバサキ・トモカ。作家。
1973年10月20日、大阪市生まれ。大阪府立大学卒業後、機械メーカーに勤めながら執筆活動を行う。99年に、「レッド、イエロー、オレンジ、オレンジ、ブルー」でデビュー。2000年、初の単行本「きょうのできごと」(河出書房新社刊)発刊。同作は03年、「きょうのできごと a day on the planet」(04年公開)のタイトルで行定勲監督により映画化された。06年に、「その街の今は」で第57回芸術選奨文部科学大臣新人賞、第23回織田作之助賞大賞などを受賞。10年、「寝ても覚めても」で第32回野間文芸新人賞を受賞。14年7月17日、「春の庭」(「文学界」14年6月号)で、第151回芥川賞を受賞した。同作は、取り壊し寸前のアパートに越してきた青年と、同じアパートに住む女性との出会いを通じて、気づかなかった時間の流れや暮らしを描いたもの。ほかの作品に、「また会う日まで」「主題歌」「星のしるし」などがある。