グシケン・ヨウコウ。元プロボクサー、タレント。
1955年6月26日、沖縄県生まれ。私立興南高校時代にボクシングを始め、73年にインターハイのモスキート級で優勝を果たす。翌74年高校卒業後に上京、協栄ジムからプロに転向。フライ級でデビューし、75年に新設されたジュニアフライ級(現ライトフライ級)で活躍。76年10月、ファン・グスマン(ドミニカ)を7回KOで破り、プロ9戦目でWBA世界ジュニアフライ級王者を獲得する。プロ9戦目での世界王座獲得は、当時の日本最短記録。以後、80年10月のペドロ・フローレス(メキシコ)戦まで13回連続で防衛。世界戦13連続防衛は、2015年6月現在も破られていない日本記録である。豪打で相手を打ちのめすボクシングスタイルで、「カンムリワシ」の異名をとった。1981年3月、ペドロ・フローレスとの再戦に敗れて防衛に失敗し、引退。プロ通算成績は、24戦23勝(15KO)1敗。引退後はタレントとして活躍する一方、95年に元世界フライ級王者の故白井義男と白井・具志堅スポーツジムを設立し、同ジム会長として後進の育成に当たっている。2015年6月14日、元WBA世界フライ級王者の故大場政夫とともに、国際ボクシング殿堂入りを果たした。日本人では、ファイティング原田、ジョー小泉、本田明彦(帝拳ジム会長)の3人に続く殿堂入りとなる。