カツラ・ハルダンジ。落語家。
1930年3月25日、大阪府生まれ。本名、河合一。父は、二代目桂春団治。私立浪華商業高校(現大阪体育大学浪商高校)を卒業後、会社員を経て、47年に父に弟子入り。桂小春の名で初舞台を踏む。50年に二代目桂福団治を襲名。53年に父の二代目春団治が亡くなり、59年、三代目春団治を襲名する。同時期に入門した三代目桂米朝、六代目笑福亭松鶴、五代目桂文枝(いずれも故人)とともに「上方落語四天王」と称され、当時低迷していた上方落語の復興に尽力した。十八番(おはこ)は、「野崎詣(まい)り」、「いかけや」、「代書屋」などの滑稽噺(こっけいばなし)。繊細な話芸と華麗な所作で落語ファンを魅了した。二代目春蝶、小春団治など数多くの弟子を育て、77~84年には、三代目の上方落語協会会長を務める。2006年に開場した上方落語の定席「天満天神繁昌亭」では、四天王の中で唯一落語を披露した。1975年に芸術祭優秀賞、78年に第7回上方お笑い大賞を受賞。98年紫綬褒章、2004年旭日小綬章を受章。16年1月9日、心不全のため死去。85歳。