オギワラ・ヒロシ。作家。
1956年6月30日、埼玉県生まれ。成城大学経済学部を卒業後、広告制作会社に勤務。その後、フリーのコピーライターとなる。仕事の傍ら執筆活動を行い、97年「オロロ畑でつかまえて」で第10回小説すばる新人賞を受賞。同作で作家デビューする。2005年、若年性認知症をテーマにした「明日の記憶」(04年、光文社)で第18回山本周五郎賞を受賞。同作は、渡辺謙主演で映画化された。14年には、「二千七百の夏と冬」で第5回山田風太郎賞を受賞。16年7月19日、家族と時をテーマにした短編集「海の見える理髪店」(集英社)で第155回直木賞を受賞する。同賞のノミネートは今回で5回目だった。その他の作品に、いずれも直木賞候補となった「あの日にドライブ」(05年、光文社)、「四度目の氷河期」(06年、新潮社)、「愛しの座敷わらし」(08年、朝日新聞出版)、「砂の王国(上・下)」(10年、講談社)などがある。