ウサイン・ボルト。陸上選手。
1986年8月21日、ジャマイカ西部のトレロニー生まれ。身長1メートル92センチの大型スプリンターで、長身を生かした大きなストライドで、中盤からスピードを上げるダイナミックな走りが特徴。名前をもじった「サンダー・ボルト(雷)」「ライトニング・ボルト(稲妻)」などの異名で知られる。もともとは200メートルが専門で、2004年、17歳のときに10代で初めて20秒の壁を突破する19秒93でジュニア世界新記録を樹立。08年5月には、100メートルで9秒72の世界新記録(当時)を樹立する。同年の北京オリンピックでは、100メートル、200メートル、4×100メートルリレーで世界記録を更新し、3冠を達成。09年の世界陸上ベルリン大会でも100メートルで9秒58、200メートルで19秒19と世界記録を更新して優勝。4×100メートルリレーも制して3冠に輝く。100メートル、200メートルの世界記録は、16年8月時点で更新されていない。12年のロンドン・オリンピックでは、100メートル決勝で9秒63のオリンピック記録で優勝。200メートル決勝では、19秒32で優勝。4×100メートルリレー決勝でも36秒84の世界新記録でジャマイカが優勝し、2大会連続の3冠を達成する。16年8月14日、リオデジャネイロ・オリンピックの陸上男子100メートル決勝では、9秒81で優勝。同月18日の200メートル決勝では19秒78で優勝し、さらに19日の男子4×100メートルリレーでもアンカーとしてジャマイカを優勝に導き、短距離3種目での3連覇という偉業を成し遂げた。