ワタベ・アキト。ノルディック複合選手。
1988年5月26日、長野県生まれ。3歳でスキーを始め、98年の長野オリンピック観戦をきっかけに、ジャンプを始める。中学でクロスカントリーにも取り組み、ノルディック複合選手となる。2006年、高校在学中にトリノ・オリンピックに出場。2回目のジャンプで127.0メートルを飛び9位につけたが、後半のクロスカントリーが振るわず、19位に終わった。09年に、世界選手権団体複合で金メダルを獲得。10年、バンクーバー・オリンピックで個人スプリント9位。11年~12年シーズンでは、イタリア・ヴァル・ディ・フィエンメ大会でワールドカップ初優勝を果たし、その後、4勝を挙げて総合2位。12年~13年シーズンは総合3位。14年2月12日、ソチ・オリンピックでは、ノーマルヒル個人のジャンプで100.5メートルを飛び2位、後半のクロスカントリーでも2位をキープし、銀メダルに輝いた。複合で日本勢の個人メダル獲得は、20年ぶりの快挙だった。同大会ではほかに、ラージヒル個人で6位、団体で5位に入賞した。