フカダ・ユウスケ。作家。
1931年7月15日、東京都生まれ。本名、深田雄輔。早稲田大学卒業後、旅行代理店に勤務しながら執筆活動を行う。58年に小説、「あざやかなひとびと」で第7回文学界新人賞を受賞。60年に日本航空に入社。76年に、ロンドン駐在員時代の体験をまとめたエッセー「新西洋事情」で、第7回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞する。82年には、フィリピンを舞台に、日本人商社マンの現実の姿を描いた「炎熱商人」で第87回直木賞を受賞。83年、日本航空を退社して専業作家となる。同年、日本航空の新人客室乗務員の奮闘と成長を描いた「スチュワーデス物語」が、堀ちえみ主演でドラマ化(TBS系)され、大ヒットした。ほかの作品に、小説では「日本悪妻に乾杯」、「革命商人」、「バンコク喪服支店」、「暗闇商人」など、エッセーでは「新東洋事情」などがある。2014年7月14日、肺炎で死去。82歳。