ニシ・カナコ。作家。
1977年5月7日、父の赴任先だったイランのテヘラン生まれ。大阪府堺市やエジプトのカイロで子ども時代を過ごす。関西大学法学部を卒業後、大阪で雑誌ライターのアルバイトなどをしながら、作家を志望するようになり上京。2004年5月に小説「あおい」(小学館)でデビューした。その後、05年4月に発売された家族小説「さくら」(小学館)が20万部を超えるヒット作になる。夫婦愛を描いた06年2月発売の「きいろいゾウ」(小学館)も累計30万部を超えるベストセラーとなり、13年に映画化された。06年11月発売の「通天閣」(筑摩書房)で、翌年の第24回織田作之助賞を受賞。12年8月に出版された「ふくわらい」(朝日新聞出版)は、第148回直木賞候補になり、第1回河合隼雄物語賞を受賞した。14年10月には、「サラバ!」(上下巻、小学館)を出版。著者と似た生い立ちの主人公が、家族の離散などを乗り越えて成長する姿を描いた同作で第152回直木賞を受賞した。