ヨコオ・タダノリ。美術家、画家。
1936年6月27日、兵庫県生まれ。兵庫県立西脇高校を卒業後、神戸新聞社、ナショナル宣伝研究所、日本デザインセンター勤務を経て、フリーのグラフィックデザイナーとして独立。サイケデリックな作風のポスターやイラストで注目されるようになり、作家の三島由紀夫や劇作家の寺山修司らと親交を深める。72年にアメリカのニューヨーク近代美術館で個展を開催するなど、早くから海外でも名声を得た。74年には、第5回ワルシャワ国際ポスター・ビエンナーレで金賞を受賞。ニューヨークで見たピカソ展の影響で81年に画家に転向し、以後、「滝」シリーズや「Y字路」シリーズをはじめとした多数の作品を発表する。2012年、自身の作品を数多く収蔵した横尾忠則現代美術館が兵庫県神戸市にオープン。翌13年には香川県小豆郡に民家を改修した豊島横尾館も開館した。著作も数多く、08年には小説「ぶるうらんど」(文藝春秋刊)で第36回泉鏡花文学賞を受賞した。01年に紫綬褒章、11年に旭日小綬章を受章。15年9月には、世界の優れた芸術家を顕彰する第27回高松宮殿下記念世界文化賞(世界文化賞)の絵画部門を受賞した。