モトヤ・ユキコ。劇作家、演出家、作家。
1979年7月14日、石川県生まれ。石川県立金沢錦丘高校を卒業後、演劇学校で学び、劇作家の松尾スズキが主宰する劇団「大人計画」などの舞台に出演。98~99年にテレビ東京系で放送された庵野秀明監督のアニメ作品「彼氏彼女の事情」では、声優を務めた。2000年9月、自らが作・演出を行う「劇団、本谷有希子」を旗揚げ。独自の価値観で描き出す劇世界は、幅広い世代に支持を得ている。07年、「遭難、」により第10回鶴屋南北戯曲賞を史上最年少で受賞。09年には、「幸せ最高ありがとうマジで!」により、第53回岸田國士戯曲賞を受賞する。小説家としても評価が高く、11年に「ぬるい毒」(新潮社)で第33回野間文芸新人賞、13年に「嵐のピクニック」(12年、講談社)で第7回大江健三郎賞、14年に「自分を好きになる方法」(13年、講談社)で第27回三島由紀夫賞を受賞した。16年1月19日、「異類婚姻譚(たん)」(「群像」2015年11月号)により、4度目の候補で第154回芥川賞を受賞。その他の主な作品に、劇団旗揚げ作品を小説化した「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」(05年、講談社)、「あの子の考えることは変」(09年、講談社)などがある。