サクラギ・シノ。小説家。
1965年、北海道生まれ。本名、金沢志保。中学生のときに創作を始める。高校卒業後は地方裁判所に勤務し、24歳で結婚。1年後に退職し、専業主婦となる。その間、創作活動は中断していたが、31歳のときに再開。2002年に、農業後継者問題を取り上げた小説「雪虫」で第82回オール読物新人賞を受賞した。07年11月には、同作を含む初の短編集「氷平線」(文藝春秋刊)を出版。11年8月に刊行された「ラブレス」(新潮社刊)は、第146回直木賞候補作となり、13年3月には第19回島清(しませ)恋愛文学賞を受賞した。その他の著書に、「風葬」(08年、文藝春秋刊)、「凍原」(09年、小学館刊)などがあり、ほとんどの作品が出身地の道東を舞台としている。13年1月には、実家が経営していたラブホテルをモデルに、様々な男女の人間模様を描いた連作短編集「ホテルローヤル」(集英社刊)を出版。同作は、同年7月に第149回直木賞を受賞した。