ゴトウ・ミドリ。バイオリニスト。
1971年10月25日、大阪府生まれ。3歳のころからバイオリンを始め、82年に渡米し、ジュリアード音楽院のプレカレッジに入学。同年、11歳でニューヨーク・フィルハーモニックと共演してデビューし、日本では「天才少女」と評判になった。以後、レナード・バーンスタインや小澤征爾、ズービン・メータらの指揮者、アイザック・スターン、ヨーヨー・マらの器楽奏者と共演を重ねるなど、年間70回以上の演奏活動を行っている。社会貢献運動にも熱心で、92年にニューヨークに非営利団体Midori&Friendsを、東京にみどり教育財団東京オフィスを設立。2002年からは、財団組織をNPO法人ミュージック・シェアリング(東京都千代田区)に改変し、音楽を通した子どもの健全育成を目的とした活動を続けている。04年に、南カリフォルニア大学ソーントン音楽学校のハイフェッツ・チェアー(同校で教鞭をとったことのある名バイオリニスト、ヤッシャ・ハイフェッツを記念した音楽講座)の教授職に就任、07年からは同校の弦楽学部学部長、12年からは特別教授職を務める。14年1月26日、ソリストとして演奏に参加したCDアルバム「パウル・ヒンデミット作品集」(クリストフ・エッシェンバッハ指揮、北ドイツ放送交響楽団)が第56回グラミー賞の最優秀クラシック・コンペンディアム賞を受賞した。