ハクホウ・ショウ。本名、ムンフバト・ダヴァジャルガル。大相撲力士。
1985年3月11日、モンゴル人民共和国(現モンゴル国)のウランバートル市生まれ。モンゴル相撲の大横綱であり、68年メキシコ・オリンピックのレスリング銀メダリストでもある父ジグジドゥ・ムンフバトの末子として生まれ、15歳だった2000年10月に大相撲入りを志望して来日する。当時は体重60キロ台と小柄だったため、なかなか入門先が決まらず、帰国直前に引き取られるような形で宮城野部屋(東京都墨田区)に入門した。しこ名は、昭和の名横綱だった柏戸と大鵬から1字ずつ取った「柏鵬(はくほう)」が検討されたが、名が重荷になることを避けるために見送られ、「白鵬」となった。01年の3月場所で初土俵。その後、04年1月場所に新十両、同年5月場所に新入幕と順調に出世し、06年3月場所後に昭和以降4番目の若さ(21歳0カ月)で大関に昇進した。同年5月場所で初優勝。07年には3月場所、5月場所で連続優勝を飾り、第69代横綱に昇進した。その後は、同じモンゴル出身の横綱朝青龍と優勝を争う時期が続き、報道などでは青白時代と称された。09年には、86勝を挙げて年間最多勝記録を更新。また、10年1月場所から11月場所にかけて63連勝し、昭和以降では双葉山(69連勝)に次ぐ2位の連勝数を記録した。14年11月場所では、通算32回目の優勝を達成して、大鵬が1971年1月場所で達成した歴代最多優勝回数に並んだ。また、同じ2014年11月場所中には、横綱としての連続出場を660回に伸ばして北の湖の記録を抜き、こちらも歴代最多を達成した。