フジ・ケイコ。歌手。
1951年7月5日、岩手県一関市生まれ。本名、宇多田純子。浪曲師の父と母の間に生まれ、幼少期から両親とともに全国を回り歌手活動を始める。69年に「新宿の女」でデビュー、翌70年発売の「圭子の夢は夜ひらく」で第1回日本歌謡大賞を受賞。同年の日本レコード大賞大衆賞を受賞し、NHK紅白歌合戦にも初出場した。また、同年発売のファーストアルバム「新宿の女」が20週連続でアルバムチャート1位となり、続くセカンドアルバム「女のブルース」の17週と合わせ37週連続でアルバムチャート1位という前人未到の記録を樹立。怨歌と呼ばれる独自の世界を築き人気歌手となる。71年に歌手の前川清と結婚するが翌年離婚。79年に引退して渡米し、81年に藤圭似子と改名して芸能界に復帰した。82年に音楽プロデューサーの宇多田照實と再婚し、83年に長女(後に歌手となる宇多田ヒカル)を出産する。93年には、夫、娘とともにユニットU3でアルバム「STAR」を発表し、96年には藤圭子with cubic U名義でシングル「冷たい月」をリリース。98年に宇多田ヒカルがデビューすると、その母親として注目されたが、歌手としての表立った活動はしていなかった。2013年8月22日、東京・新宿区のマンションから転落死。62歳。