バンドウ・マサコ。小説家。
1958年3月30日、高知県生まれ。奈良女子大学卒業後、イタリアのミラノ工科大学、ブレラ美術学院に2年間留学。帰国後、フリーライターをしながら児童書を執筆し、83年に「ミルクでおよいだミルクひめ」で第7回毎日童話新人賞優秀賞を受賞。93年に四国八十八カ所を舞台にしたホラー小説「死国」(マガジンハウス刊)を発表。同作はホラー小説ブームのさきがけとなり、後に映画化された。96年「桜雨」(集英社刊)で第3回島清恋愛文学賞を受賞。97年には「山妣(やまはは)」(新潮社刊)で第116回直木賞を受賞した。その後も日本の土着の信仰や風俗に題材をとった作品を執筆。2002年に、「曼荼羅道(まんだらどう)」(文藝春秋刊)で第15回柴田錬三郎賞を受賞した。13年4月に舌がんの手術を受けたが、同年末に転移が判明。治療を続けていたが、14年1月27日に死去した。55歳。