カセ・クニヒコ。ミュージシャン、作曲家、音楽プロデューサー。
1941年3月6日、東京都生まれ。慶應義塾高校時代に加山雄三からギターを習う。慶應義塾大学在学中にバンド活動を始め、かまやつひろしらと「キャノンボール」を結成。63年、「ザ・スパイダース」に約3カ月間在籍し、同年から66年まで「寺内たけしとブルージーンズ」に参加した。66年7月、鳥塚しげき、植田芳暁、島英二と「ザ・ワイルドワンズ」を結成。特注の12弦ギターを使用してリードギターを務める。同年11月に発売されたデビュー曲「想い出の渚」は50万枚以上の大ヒット作になった。その後も同バンドで「青空のある限り」「愛するアニタ」などヒット曲を次々と出し、グループサウンズ(GS)ブームの一翼を担う。71年のバンド解散後は、主に沢田研二のプロデューサーとして活躍し、「危険な二人」「TOKIO」などを作曲。ほかにも、アン・ルイスの「女はそれを我慢できない」などを手がけた。81年、「加瀬邦彦とザ・ワイルドワンズ」と改名し、バンドを再結成。その後はライブ活動などを続けた。2014年2月に下咽頭がんを発症して翌月手術を受け、同年7月に音楽活動の休止を発表した。療養を続けていたが15年4月20日に自殺。74歳。