ソニア・リキエル。ファッションデザイナー。
1930年5月25日、フランスのパリ西郊ヌイイシュルセーヌ生まれ。48年、小売店の売り場係として働き始める。62年、妊娠中に妊婦用のセーターとマタニティドレスを作ったのを機にデザイナーとしての活動を開始。作品が女性誌の表紙などを飾るようになり、68年に自身の名を冠したブランド「ソニア・リキエル」を立ち上げた。黒を基調としたストライプ柄やモダンでファッショナブルなニットウェアで人気を博し、「ニットの女王」と称された。また、斬新で女性が着やすいデザインは「脱モード」と呼ばれた。その後、女性ファッションだけでなく、子ども服や紳士服、アクセサリーや雑貨にも進出し、活動の幅を広げる。2009年にフランスの最高勲章であるレジオン・ドヌール勲章、12年にはフランスの芸術文化勲章の最高位であるコマンドゥールを受章。同年、15年前にパーキンソン病と診断されたことを公表し、闘病しながら活動を続けてきた。16年8月25日死去。86歳。