リチャード・アッテンボロー。俳優、映画監督。
1923年8月29日、イギリスのケンブリッジ生まれ。41年、王立演劇学校在学中に初舞台を踏み、翌年、映画デビューを果たす。47年に、映画「ブライトン・ロック」で主演。その後、「紳士同盟」(60年)、「大脱走」(63年)などに出演し、性格俳優としての評価を得るようになった。59年に、俳優のブライアン・フォーブスらと映画製作会社、ビーヴァ・フィルムを設立。69年に、反戦ミュージカル映画「素晴らしき戦争」で監督業にも進出した。82年、インド独立運動の指導者、マハトマ・ガンジーの生涯を描いた大作「ガンジー」を監督。第55回アカデミー賞監督賞など8部門を受賞。81年に、イギリス映画協会会長に就任し、92年まで同職を務めた。87年に、南アフリカ共和国のアパルトヘイト下の黒人解放活動家を描いた「遠い夜明け」を監督。その他の主な出演作品に、「バタシの鬼軍曹」(64年)、「砲艦サンパブロ」(66年)、「ジュラシック・パーク」(93年)などがあり、監督作品としては、「コーラスライン」(85年)、「チャーリー」(92年)、「永遠の愛に生きて」(94年)などがある。イギリス王室から、76年にサー(Sir)の称号を、93年にはロード(Lord)の称号を授与される。2008年に、妻と入所していた老人ホームの階段から転落し、車椅子での生活となった。14年8月24日、死去。90歳。