コジマ・コオ。マンガ家。
1928年3月3日、東京都生まれ。本名は小島功(いさお)。高等小学校時代からマンガの投稿を始め、川端画学校、太平洋美術学校で絵を学ぶ。47年、故長新太らと独立漫画派を結成し、その後、連載作品を次々と発表した。56年に雑誌「週刊アサヒ芸能」(徳間書店)で「仙人部落」の連載を開始。仙人の世界に世相を映す同作は2014年まで続き、計2861回の長期連載となった。1974年に「ビッグコミックオリジナル」(小学館)で連載開始した「ヒゲとボイン」も、2011年まで連載された。ほかに「日本のかあちゃん」(1966年、実業之日本社)、「うちのヨメはん」(69年、集英社)などの作品があり、あでやかな女性の姿を描いて人気を博した。64年、故加藤芳郎、岡部冬彦らと日本漫画家協会を設立し、92年には同協会理事長に就任。また、65年から約18年間、深夜テレビ番組「11PM」にレギュラー出演するなど、マンガ執筆以外でも活躍した。74年には、清酒メーカーの黄桜(本社・京都市)のテレビCMに登場するカッパのキャラクターデザインを故清水崑から引き継いだ。90年、紫綬褒章を受章。2000年には勲四等旭日小綬章を受章した。14年11月に脳出血を起こし療養を続けていたが、15年4月14日に死去。87歳。