ヤナギハラ・リョウヘイ。イラストレーター、画家、漫画家。
1931年8月17日、東京都生まれ。曾祖父は明治期に大阪府知事などを歴任した西村捨三。父の転勤で37年に京都府に転居し、京都市立美術大学(現京都市立芸術大学)でデザインを学ぶ。同大卒業後の54年、寿屋(現サントリーホールディングス)宣伝部に入社。後に作家となる開高健、山口瞳が編集長を務めた同社のPR誌「洋酒天国」で表紙デザインなどを担当する。58年に、トリスウイスキーのイメージキャラクターとして2頭身半の「アンクルトリス」をデザイン。新聞広告やテレビCMに登場して人気を博した。59年の寿屋退社後はフリーとして活動し、開高らと朝日新聞に漫画「ピカロじいさん」を連載。60年には久里洋二、真鍋博とともに「アニメーション3人の会」を結成し、実験アニメの上映などを行った。88年に刊行された「かお かお どんなかお」(こぐま社)など絵本も手がける。また、船の愛好家としても知られ、船舶や港を題材としたイラストや著書を数多く発表したほか、商船三井や太平洋フェリーの名誉船長、日本船長協会の名誉会員などを務めた。2015年8月17日、呼吸不全のため死去。84歳。