サトウ・タマキ。古生物学者。
東京都生まれ。1995年、東京大学理学部地学科卒業。2003年6月、カナダのカルガリー大学大学院博士課程修了。専門は古生物学で、大型爬虫類(はちゅうるい)の首長竜や恐竜などの系統、分類を行っている。北海道で見つかった首長竜の化石の胃の内容物にアンモナイト類の残物を発見し、首長竜がアンモナイト類を捕食した証拠を初めて明らかにした。06年には、国立科学博物館特別研究員として、1968年に福島県の双葉層群で高校生が発見したフタバスズキリュウの化石を調べ、新種であることを発表。学名をFutabasaurus suzukiiと命名した。2008年度より東京学芸大学教育学部准教授。16年4月16日、優れた業績を上げた女性科学者に贈られる第36回猿橋賞を受賞した。研究題目は、「記載と系統・分類学を中心とする中生代爬虫類の研究」。監修書籍に「大人の恐竜図鑑」(13年、洋泉社)などがある。