カタオカ・アイノスケ。歌舞伎俳優、日本舞踊家。
1972年3月4日、大阪府生まれ。本名、片岡寛之(旧姓・山元)。実家は一般家庭で、77年に松竹芸能のオーディションに応募して子役になった。81年に13代片岡仁左衛門の部屋子になって歌舞伎界入りし、同年12月、片岡千代丸の名で初舞台を踏む。92年には、仁左衛門の息子である片岡秀太郎の養子になり、6代目片岡愛之助を襲名した。屋号は松嶋屋で、ファンからはラブリンの愛称で呼ばれることもある。女形、立役の両方を巧みに演じ、関西の歌舞伎界で注目されるようになる。また、2006年にNHK時代劇「新選組!!~土方歳三最期の一日~」に出演するなど、歌舞伎以外の分野でも活躍。08年には、日本舞踊の上方舞四大流派の一つ、楳茂都流(うめもとりゅう)の4代目家元にもなり3代目楳茂都扇性を襲名した。10年11月には、11代目市川海老蔵の代役として「外郎売(ういろううり)」に出演したことが話題になり、全国的に知名度を高めた。13年7月に放送を開始したテレビドラマ「半沢直樹」では、オネエ口調で話す国税局統括官、黒崎駿一役を演じ、人気を集めている。