オオトモ・カツヒロ。アニメーション作家、マンガ家、映画監督。
1954年4月14日、宮城県生まれ。小学校の頃からマンガを描き、宮城県立佐沼高校では美術部に所属した。73年、マンガ雑誌「漫画アクション増刊」(双葉社刊)に「銃声」が掲載され、マンガ家デビュー。以後、同誌を中心に数多くの短編作品を発表した。83年、単行本「童夢」(双葉社刊)で第4回日本SF大賞を受賞。82年から「週刊ヤングマガジン」(講談社刊)で長期連載がスタートしていた「AKIRA」は、84年に第8回講談社漫画賞を受賞し、88年には自らが監督を務めアニメ映画化された。以後、劇場アニメの監督としても活躍。95年にオムニバス形式の「MEMORIES」を発表、2004年に長編劇場アニメ「スチームボーイ」を発表し、海外でも高く評価された。05年には、フランス芸術文化勲章シュバリエ章を授与されている。12年に短編アニメ作品「火要鎮」で第16回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門大賞などを受賞。実写映画でも「ワールド・アパートメント・ホラー」、「蟲師」などの作品がある。13年11月、日本の芸術文化の発展に大きく貢献した功績により紫綬褒章を受章した。