クマキリ・カズヨシ。映画監督。
1974年9月1日、北海道生まれ。大阪芸術大学芸術学部映像学科に進学。97年に、卒業制作の「鬼畜大宴会」が第20回ぴあフィルムフェスティバル(PFF)の準グランプリを受賞し、劇場公開されて大ヒットとなった。同作は10カ国以上の映画祭招待作品となり、98年の第28回イタリア・タオルミナ国際映画祭ではグランプリを獲得。一躍、注目を集めた。2001年に、PFFスカラシップ作品である第2作「空の穴」が第30回ロッテルダム国際映画祭で国際批評家連盟賞スペシャルメンション(特別賞)を授与される。03年、ベストセラー作家の田口ランディの小説を映画化した作品、「アンテナ」を公開。その後も、「揮発性の女」(04年)、「青春☆金属バット」(06年)、「ノン子 36歳(家事手伝い)」(08年)、「海炭市叙景」(10年)、「莫逆家族 バクギャクファミーリア」(12年)などの話題作を発表。14年6月28日、桜庭一樹の直木賞受賞作を原作にした「私の男」が第36回モスクワ国際映画祭で最優秀作品賞(グランプリ)を獲得。主演の浅野忠信も最優秀男優賞に選ばれた。同映画祭での日本映画のグランプリ受賞は、1999年の新藤兼人監督の「生きたい」以来、15年ぶりの快挙。