オオツカ・アキヒコ。経営者。
1937年7月21日、徳島県生まれ。大塚製薬(本社・東京都千代田区)をはじめとする大塚グループ創業家の3代目で、同グループの実質的創業者といわれる大塚正士の長男。中央大学工学部を卒業後、60年3月に大塚製薬工場に入社する。69年に世界初の家庭用レトルト食品として発売された「ボンカレー」を発案した。76年、38歳で大塚製薬社長に就任。その後も、80年に発売したスポーツドリンクの「ポカリスエット」や、83年発売の栄養食品「カロリーメイト」など、機能性飲料、食品を相次いで売り出し、いずれもヒット商品に育てた。また、医薬品部門でも研究開発を強化し、海外生産、販売を推進した。98年、新薬開発をめぐって名古屋大学医学部の教授に6000万円の賄賂を贈った容疑で逮捕され、社長を辞任。同事件では、99年に懲役1年8カ月、執行猶予3年の有罪判決を受けた。2000年に取締役に復帰し、08年にはグループの持ち株会社として新たに設立された大塚ホールディングス(本社・東京都千代田区)の会長に就任。同社は10年12月に東証1部に上場した。14年11月28日に死去。77歳。