キリュウ・ヨシヒデ。陸上選手。
1995年12月15日、滋賀県生まれ。彦根市立南中学校時代に陸上競技を始める。京都府の洛南高校2年時に出場した2012年10月のぎふ清流国体少年男子100メートルで10秒21の日本高校記録、ジュニア日本記録(いずれも当時)を出して優勝。翌月のエコパトラックゲームズでタイムを0.02秒縮め、自身の持つ記録を10秒19に更新した。13年4月に開かれた織田幹雄記念国際大会の男子100メートル予選では、1998年に伊東浩司が残した10秒00の日本記録に次いで、日本歴代2位となる10秒01をマーク。日本人初の9秒台の期待がかかるホープとして注目を浴びるようになった。2013年8月の世界選手権では100メートル予選落ち。14年4月に東洋大学に進学し、同年6月の日本選手権100メートルで初優勝を達成するが、故障の影響で9~10月のアジア大会出場は逃した。15年3月28日、アメリカのテキサス州オースティンで開催されたテキサス・リレーで9秒87を計測し優勝。追い風が基準の2.0メートルを超える3.3メートルあったため、公認されない「追い風参考記録」となったが、参考記録も含めて電気計時で9秒台を記録した初の日本選手となった。16年のリオデジャネイロ・オリンピックでは、男子100メートルで予選敗退。しかし400メートルリレー(山縣亮太、飯塚翔太、桐生祥秀、ケンブリッジ飛鳥)では、第3走としてアンカーのケンブリッジ飛鳥にバトンをつなぎ、日本勢初の銀メダル獲得に貢献した。