カジマ・ショウゾウ。詩人、文学者、翻訳家。
1923年1月12日、東京都生まれ。本名は加嶋祥造。46年に早稲田大学文学部を卒業、54年にアメリカのカリフォルニア大学クレアモント大学院修了。47年に故田村隆一や故鮎川信夫ら詩人仲間とともに詩作の同人誌「荒地(あれち)」に参加する。信州大学や横浜国立大学、青山学院女子短期大学で英米文学を教える傍ら、ウィリアム・フォークナーやマーク・トウェインなど、英米文学の翻訳を多数手がけた。85年に詩集「晩晴」(思潮社)を発表。90年代に長野県駒ケ根市の伊那谷に移り住んで老子に傾倒し、その思想を現代詩に口語訳した「タオ ヒア・ナウ」(92年、PARCO出版)や「タオ 老子」(2000年、筑摩書房)が話題を呼んだ。07年に発表した詩集「求めない」(小学館)は、「求めない」から始まる言葉の数々が多くの人の共感を集め、累計発行部数が45万部を超えるベストセラーとなった。他の著書に「フォークナーの町にて」(1984年、みすず書房)、詩集に「潮の庭から」(共著、93年、花神社)などがある。2015年12月25日、老衰のため死去。92歳。