ジャック・リベット。映画監督。
1928年3月1日、フランスのルーアン生まれ。50年、ジャン・リュック・ゴダールらとともに、映画誌「ラ・ガゼット・デュ・シネマ」を創刊。52年には、映画誌「カイエ・デュ・シネマ」に参加し、63年に同誌の編集長に就任する。映画監督としては、50年代から16ミリフィルムの短編映画を撮影し、61年「パリはわれらのもの」で長編デビュー。50年代後半から60年代に、革新的な手法で世界を席巻したヌーベルバーグの中心的な存在として、ゴダール、フランソワ・トリュフォーらとともに活躍する。91年には、「美しき諍(いさか)い女(め)」で、第44回カンヌ国際映画祭グランプリを受賞。主な作品に、「修道女」(66年)、「狂気の愛」(69年)、「地に堕(お)ちた愛」(84年)、「ジャンヌ 愛と自由の天使」(94年)、「ジャンヌ 薔薇の十字架」(94年)、「恋ごころ」(2001年)、「Mの物語」(03年)、「ランジェ公爵夫人」(07年)などがある。09年の「ジェーン・バーキンのサーカス・ストーリー」が遺作となった。16年1月29日死去。87歳。