マチダ・タツキ。フィギュアスケート選手。
1990年3月9日、神奈川県生まれ。3歳からスケートを始める。2006年に、全日本ジュニアフィギュアスケート選手権で優勝。シニア大会に参戦した09~10年には、全日本フィギュアスケート選手権で4位に入賞するなど健闘。10年に、四大陸フィギュアスケート選手権で銀メダルを獲得し、シニアの国際大会ネーベルホルン杯で初めて優勝を果たした。その後、やや低迷が続いたが、12~13年シーズンにグランプリ(GP)シリーズ中国杯で優勝。GPファイナルにも進出したが力を出し切れず最下位。同年の全日本選手権も振るわず、トップ選手となるチャンスを生かし切れなかった。しかし13~14年シーズンは、GPシリーズ2戦2勝、GPファイナルではSPのミスで最下位と出遅れるも、フリーで挽回し4位になるなど大躍進。全日本選手権では世界列強が居並ぶ男子シングル選手の激闘から2位となり、羽生結弦に続いてソチ・オリンピックの日本代表に選ばれた。ソチ・オリンピックでは初出場で5位入賞。同年3月26日、世界選手権のショートプログラム(SP)で世界歴代3位の98.21点を出してトップに立ち、28日に行われたフリー184.05点、トータル282.26点で2位。SP、フリー、トータルとも自己ベストを大きく更新。280点超えは、パトリック・チャン(カナダ)と羽生結弦に続き、史上3人目。優勝の羽生結弦にわずか0.33点差で勝ちを譲ったが、初出場で見事に銀メダルに輝いた。世界選手権男子シングルで、日本が表彰台1位、2位を占めるのは史上初。インタビューなどでの独特の言い回し、表現が“町田語録”と呼ばれて注目されている。