カミノ・ダイチ。陸上選手。
1993年9月13日、愛知県生まれ。88年ソウル・オリンピック競泳の金メダリスト、鈴木大地にあやかって、「大地」と名づけられた。中学1年生のときに陸上競技を始め、中京大学中京高校を経て進学した青山学院大学で才能が開花。身長164センチと小柄な体ながら、粘り強い走りを持ち味とするランナーに成長し、2年生時の2014年1月には第90回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)の2区で区間6位を記録した。同年5月、関東学生選手権2部ハーフマラソンで優勝。同年11月の全日本大学駅伝では同大のアンカーを務め、8区で区間3位になった。15年1月の第91回箱根駅伝では、最も注目を集める山上りの5区を走り、1時間16分15秒と区間トップの快走を見せて同大初となる往路優勝、総合優勝に大きく貢献した。同大会からコースが変更されたため、過去の記録は参考記録扱いとなったものの、12年に東洋大学の柏原竜二(現富士通)が記録した区間記録の1時間16分39秒を上回る好成績で、大会最優秀選手に贈られる金栗四三杯も受賞した。メディアでは、過去に同区間で活躍した順天堂大学の今井正人(現トヨタ自動車九州)や柏原の異名を受け継ぐ形で、「3代目山の神」などと呼ばれることも多い。