ワタナベ・カナコ。競泳選手。
1996年11月15日、東京都生まれ。4歳で水泳を始め、個人メドレーを中心に大会に出場していたが、右肩の故障がきっかけで2009年秋から平泳ぎに主力を注ぐようになる。中学3年生で出場した11年5月のジャパンオープンで50、100、200メートル平泳ぎの3冠を獲得。同年の世界ジュニア選手権でも200メートル平泳ぎで優勝した。12年の日本選手権200メートル平泳ぎでは2位に入り、同年のロンドン・オリンピック代表に選ばれる。翌13年はスランプに陥ったが、14年の日本選手権では100、200メートル平泳ぎと200メートル個人メドレーで優勝。同年のパンパシフィック水泳選手権、アジア大会、世界短水路選手権でも200メートル平泳ぎで優勝した。15年、武蔵野高等学校を卒業し、早稲田大学に進学。同年7~8月にロシアのカザンで開催されたFINA世界水泳選手権大会(世界水泳)の200メートル個人メドレー決勝では、自身が前日にマークした日本新記録を、さらに1秒以上縮める2分8秒45のタイムで2位に入り、オリンピック、世界選手権を通じて同種目で日本選手初のメダルを獲得した。さらに同大会200メートル平泳ぎでは日本人として最年少で優勝し、大会2個目のメダルを獲得。16年にブラジルで行われるリオデジャネイロ・オリンピック代表に内定した。