ハセガワ・ゴロウ。日本オセロ連盟会長。
1932年10月、茨城県生まれ。父は英文学者の長谷川四郎。旧制水戸中学校(現・茨城県立水戸第一高校)に在学していた45年、碁石を使ってボードゲーム「オセロ」の原型となるゲームを考案する。その後、牛乳瓶のふたを貼り合わせて表裏を白黒にした形に改良。茨城大学卒業後は製薬会社に勤務していたが、72年に玩具メーカーのツクダオリジナル(現・メガハウス、本社・東京都台東区)にアイデアを持ち込み、73年4月に商品化される。「オセロ」と命名したのは父の四郎で、シェイクスピアの同名戯曲に由来する。黒石は黒人の将軍であるオセロを、白石はその妻で白人のデズデモーナを、盤面はオセロの戦いの舞台である緑の平原をイメージして名づけた。同年、日本オセロ連盟を設立し、会長に就任。「オセロ」は初年度に約30万台を売り上げる人気商品になり、その後、世界中に広まって77年には世界選手権も始まった。2016年6月20日に死去。83歳。