ジョニー・オオクラ。ミュージシャン、俳優。
1952年9月3日、神奈川県生まれ。本名、大倉洋一。在日韓国人2世で韓国名は朴雲煥(パク・ウナン)。中学時代からアマチュアバンドで活動し、矢沢永吉らと結成したロックバンド、キャロルで72年12月にシングル「ルイジアンナ」を発表しデビュー。キャロルではギター、ボーカル、作詞を担当した。リーゼントに革ジャン姿でロックンロールを演奏する同バンドは、若者を中心に絶大な人気を獲得。73年にリリースしたシングル「ファンキー・モンキー・ベイビー」などのヒット曲を生み出した。75年4月のキャロル解散後は、ソロミュージシャンとしての活動と並行して俳優としても活躍し、「総長の首」(79年)、「遠雷」(81年)、「戦場のメリークリスマス」(82年)などの映画に出演。「遠雷」では、第5回日本アカデミー賞優秀助演男優賞を受賞した。87年、ホテルの7階から転落し、全治6カ月の重傷を負う。2003年には回顧録「キャロル夜明け前」(主婦と生活社刊)を出版。キャロル結成時のエピソードやメンバー間の確執などをつづった内容が話題を呼んだ。13年5月に肺がんと診断され、一度はステージに復帰したが14年8月に再発。同年11月19日、肺炎のため死去。62歳。