ゴトウ・ケンジ。ジャーナリスト。
1967年9月22日、宮城県生まれ。86年に法政大学に進学し、同大学卒業後、番組制作会社勤務を経て、96年に映像通信会社インデペンデント・プレスを設立する。アフリカや中東などの紛争地域を中心に、紛争や戦争、難民、貧困、エイズ、子どもの教育をテーマとして取材活動を展開し、困難な状況で生活する子どもたちの姿をリポート。また、メディアを通した社会貢献を目指す非営利活動「The World With You」も進めてきた。近年は、取材者が自ら語り伝える活動にも積極的に取り組み、東京都世田谷区の玉川聖学院などの小中高等学校での授業や講演などを行ってきた。著書に、シエラレオネの子ども兵士の姿を描き、第53回産経児童出版文化賞を受賞した「ダイヤモンドより平和がほしい」のほか、「エイズの村に生まれて」、「ルワンダの祈り」「もしも学校に行けたら」(ともに汐文社刊)「ようこそボクらの学校へ」(NHK出版刊)がある。2014年10月下旬、トルコ経由でシリアに向かい、「イスラム国」(IS)の支配地域に入ったが、その後、連絡が途絶えた。同年11月以降、「イスラム国」関係者とされる人物から家族あてに身代金を要求するメールが届いていたという。15年1月20日、湯川遥菜とともに人質として映されている動画がインターネット上に公開され、ナイフを持つ男が日本政府に対して72時間以内に身代金2億ドル支払わなければ殺害すると警告。24日、湯川遥菜が殺害されたとみられる写真を持つ画像が公開される。27日、「イスラム国」に捕まったヨルダン軍のパイロットとみられる写真を持つ画像が公開され、後藤健二とヨルダンに収監されている死刑囚との交換が解放の条件とされる。1月31日、「イスラム国」によって殺害されたと見られる動画がインターネット上で公開された。47歳。