ヤスダ・ケン。俳優。
1973年12月8日、北海道生まれ。北海道立室蘭栄高等学校を卒業後、私立北海学園大学に入学。同大学演劇研究会に入部し、並行して、鈴井貴之が主宰する劇団OOPARTSにも所属する。96年、自らの卒業公演のため、演劇研究会のメンバーである森崎博之、大泉洋、佐藤重幸(現・戸次重幸)、音尾琢真とともに、演劇ユニットTEAM NACS(チームナックス)を結成。1回限りの公演で解散する。大学卒業後、いったんは就職するが、わずか10カ月で退職。97年、TEAM NACSが再結成され、同じころからタレントとしても活動を開始。98年、大泉らが出演する北海道テレビ放送のバラエティー番組「水曜どうでしょう」に準レギュラーとして出演し、人気を得る。2008年に、NHK朝の連続テレビ小説「瞳」に出演して全国的にも知られるようになり、以後、日本テレビ系「ホタルノヒカリ」(10年)、フジテレビ系「チーム・バチスタ3 アリアドネの弾丸」(11年)といったテレビドラマ、「大洗にも星はふるなり」(09年)、「HK 変態仮面」(13年)などの映画に出演。舞台では、TEAM NACSの公演のほか、草刈民代との二人芝居「宮城野」(09年)、「スマートモテリーマン講座」(10年)などで活躍する。近年は個性派のバイプレーヤーとして注目されており、フジテレビ系「問題のあるレストラン」(15年)ではゲイで女装家のパティシエ、北野武監督の映画「龍三と七人の子分たち」(15年)では詐欺師集団のボス、TBS系「下町ロケット」(15年)では町工場の技術開発部長と、硬軟取りまぜたさまざまな役柄をこなし、ドラマや映画に欠かせない存在となっている。16年には主演映画「俳優 亀岡拓次」が公開されるなど、さらなる活躍が期待されている。