カノウ・アキラ。チェアスキー選手。
1986年3月14日、北海道生まれ。8歳のときに交通事故で脊髄を損傷し、両足の機能を奪われ、半身不随になった。中学1年で、障害者スポーツであるチェアスキーを始める。2006年に、トリノ大会でパラリンピックに初出場したが、男子大回転座位(ジャイアントスラローム、GS)で途中棄権、男子回転座位(スラローム、SL)で27位に終わった。07年にヨーロッパカップ第1戦GSで準優勝を果たし、初の国外表彰台となった。同年同大会の第2戦GSでは優勝。08年ワールドカップ韓国大会GSで3位。09~10年シーズンのワールドカップでは、全種目総合で3位を獲得した。10年、バンクーバー・パラリンピックに出場し、男子滑降座位(ダウンヒル、DH)で銅メダル、男子スーパー大回転座位(スーパーG、SG)では見事に金メダルに輝いた。14年3月8日、ソチ・パラリンピックDHで金メダルを獲得し、2大会連続金メダルの快挙を達成。翌日には、前大会に続いてSGでも金メダルを獲得し、今大会2冠に輝いた。